日本共産党

2002年6月14日(金)「しんぶん赤旗」

「廃案を」声高く

医療改悪、有事法案

6・13中央集会

国会周辺、終日デモや要請


 「医療改悪の強行採決は許せない!国民の声に耳を傾けない小泉内閣は即刻退陣に」―。防衛庁のリスト作成問題で国会と国民にウソをつき審議の土俵を崩しておきながら医療改悪案を強行する構えの自民、公明、保守の三党。十三日、国会前の長い歩道は、梅雨空をついて全国から詰めかけた人たちが座り込み。終日、議員要請や集会、デモを繰り広げ、平和といのち、暮らし破壊の悪法は廃案にの声をあげました。

 同日夜、日比谷野外音楽堂で開かれた「医療大改悪反対! 有事法制許すな! 6・13中央集会」。肥田泰民医連会長が「与党は十四日、衆院委員会で強行採決の構え」と報告すると、会場にどよめきが起こり、張り詰めた空気になりました。

 「許せない!」。会場に響き渡る声を上げた青森県民医連の繁田勇さん(41)は「リストラで解雇され、国保料の滞納で治療を中断し、四月に自宅で孤独死していた患者さんのことを思い出しました。小泉内閣は国民の窮状を見ず、痛みを押しつけることしか考えていない」。声が震えていました。「明日、早朝から国会要請を繰り広げ採決を許さないたたかいを最後までやり抜きます」と力を込めます。

 「医療改悪反対!」とこぶしを突き上げたタクシー会社整備工の白井要さん(57)は、「糖尿病で医療費が月一万円かかっている。それが三割で一・五倍だなんてどうしたらいいの。医者にかかれない。もう小泉内閣打倒しかないよ!」。

 これに先立つ午後一時すぎ、有事法制反対の女性集会参加者ら八百人のデモ隊が国会議員面会所に到着。「国会来るの初めて。ドキドキしてる」―。「有事法制反対」の手製バッジにそろいの黄色いスカーフの福島県須賀川市の佐久間康子さん(45)は初参加。同県の新婦人の代表四人といっしょにデモのあと、議員会館の各党議員事務所を要請に回りました。「二人の娘も戦争にならないようにがんばってと送り出してくれました。有事法制反対の街頭署名もすごい反応です。世論を聞いて廃案にしてください」。心から訴えました。

 


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