2002年6月14日(金)「しんぶん赤旗」
「草の根の女性の心を今こそ一つに」――。女性の憲法年連絡会は十三日、東京・日比谷野外音楽堂で「有事法案を廃案に!6・13女性集会」を開き、全国から約八百人の女性が集まりました。
そろいのピンク色のスカーフを巻いて参加したのは埼玉土建の女性たち。上福岡大井支部主婦の会の会員(35)は、「有事法制が通って、その仕事が職人にきても、戦争の手伝いはごめんです。夫や子どもを戦争にとられるかもと考えると、黙ってはいられません」と、「憲法9条を守ろう」と書いたうちわを振っていました。福島県から来た新婦人の会員(46)は「子どもの未来のために、四千人から署名を集めてきました」と話しました。
主催者を代表して、守谷武子婦団連会長があいさつ。日本と韓国の新聞に意見広告を掲載した取り組みなどを紹介し「廃案に向けて、もう一回りの力を広げましょう」と呼びかけました。
日本共産党の筆坂秀世有事立法反対闘争本部長が国会情勢を報告。非核三原則見直し発言や、改ざん報告で国会を欺こうとした与党・防衛庁を例に挙げ「自らの失態で火だるまになっている政府自身が『有事』だ」とのべ、「継続審議ではなく、きっぱり廃案にするところまで追いこもう」と訴えました。七人の日本共産党の女性議員も参加しました。
集会後、参加者は「有事法制は廃案にしよう」とシュプレヒコールをしながら国会までデモ行進しました。