2002年6月15日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党は、十四日正午から国会内で、与党三党による医療改悪法案の委員会単独採決強行に抗議する緊急集会を開きました。
集会で、日本共産党の市田忠義書記局長は「事実の隠ぺいとウソの報告を国会に対しておこなう政府・与党に医療や有事(法制)を語る資格はまったくない。会期延長反対、法案の廃案、そして解散・総選挙、小泉内閣を退陣に追い込むまで野党四党結束して頑張りぬく」とのべました。
民主党の菅直人幹事長は「小泉首相は医療制度の抜本改革をやると言いながら、これはやらずに、国民に三割負担増だけを押し付けている」と批判。自由党の藤井裕久幹事長は「小泉厚相(当時)は一九九七年に経済成長の流れを社会保障の国民負担増でつぶしてしまった。五年前の反省すら忘れている」と発言。社民党の福島瑞穂幹事長は「小泉内閣は自民党をぶっ壊すと言いながら、国民生活と憲法をぶっ壊す内閣だ」とあいさつ。野党四党結束して同法案を必ず廃案に追い込む決意を確認しました。
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日本共産党の市田忠義書記局長は十四日、衆院厚生労働委員会で与党が単独で医療改悪法案を強行採決したことを受けて国会内で記者会見し、「言語道断の暴挙で厳しく抗議する」と批判しました。
市田氏は、マスコミの世論調査でも医療改悪法案への反対が多く、参考人質疑や地方公聴会でも批判があいついだことを指摘。「中央公聴会さえ行われていない。年間で一兆五千億円もの負担を国民に押しつけ、健康だけでなく、暮らしや景気も破壊する法案を与党単独で強行したことは、小泉内閣がいかに国民の声に背を向けているかをあらわにしたものだ」と強調しました。
また、十三日の与野党幹事長・書記局長会談で、与党側が防衛庁リスト問題の報告書隠ぺいについて、何らまともな説明をしなかったことを批判。「表面上は“国会正常化のため”と右手で握手を求め、左手でげんこつで殴る。医療改悪法案を強行採決するアリバイづくりのための(書記局長・幹事長会談の)提案だった」とのべ、医療改悪法案を本会議に上程させず、会期延長をやめさせて廃案に追い込むため、全力を尽くすと語りました。