2002年6月19日(水)「しんぶん赤旗」
衆院議院運営委員会は十八日午前、秘密会を開き、林野庁の行政処分をめぐりあっせん収賄の疑いがもたれている鈴木宗男衆院議員(54)=自民党離党=の逮捕許諾請求について審査しました。これを受けて同委員会で、十九日午前十一時半から各党が意見表明をおこない許諾について採決し、衆院本会議に上程します。許諾の議決がおこなわれ次第、東京地裁が逮捕状を発行し、同日中に東京地検特捜部が逮捕する見通しです。
十時に開会した議運委では、まず森山真弓法相、古田佑紀法務省刑事局長が、わいろの収受などの被疑事実、捜査経過を説明したうえで、「罪証隠滅の恐れが大きく、このまま在宅の状態で捜査を続行すれば、真相解明に困難をきたす」と逮捕の必要性をのべました。
その後、鈴木氏が入室し、弁明書を配布のうえ約二十分間にわたって弁明しました。弁明書によると、鈴木氏は許諾請求の被疑事実については存在しないこと、五百万円のわいろについては事実と異なることなどをあげ、容疑を全面的に否定しました。
委員会後、日本共産党の児玉健次議員は記者の求めに応じ「鈴木氏の弁明は納得がいくものではなかった」と感想を語りました。