日本共産党

2002年6月28日(金)「しんぶん赤旗」

「政治とカネ」の審議要求

衆参予算委理事懇で野党


 衆参両院の予算委員会は二十七日、それぞれ理事懇談会を開き、延長国会での審議テーマや日程について協議しました。参院では小泉純一郎首相出席のもとで予算委の開会は確認されましたが、開会時期やテーマについては衆参いずれも決まらず、次回の協議に持ち越されました。

 衆院の理事懇で野党側は、(1)あっせん収賄容疑で逮捕された鈴木宗男衆院議員の偽証告発(2)林業会社「やまりん」の山田勇雄会長、鈴木氏と同じく同社から献金を受けていた松岡利勝衆院議員、松下忠洋内閣府副大臣の参考人招致(3)帝京大学財団の所得隠し問題での参考人質疑(4)経済財政・金融問題の質疑――を要求しました。

 偽証告発について与党側は「慎重にしなければいけない」と難色を示し、参考人招致も事実上拒否。経済財政・金融問題の質疑については「検討するのはやぶさかでない」と答えました。与党側は野党要求を持ち帰って検討し、来週半ばの理事懇で協議します。

 参院の理事懇で野党側は、「政治とカネ」、防衛庁リスト、経済の問題などで審議すべき重要なテーマがあり、小泉首相出席のもとでの予算委開会を一致して要求。日本共産党の小池晃議員は「四十二日間も延長したのだから、時間を十分にとって予算委をできるだけ早い時期に開くべきだ」と主張しました。

 自民党は、小泉首相出席ならテーマは経済問題に絞るべきだと主張しました。

 


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