2002年7月3日(水)「しんぶん赤旗」
質問する小池議員=2日、参院厚生労働委員会 |
製薬企業や医療団体から小泉純一郎首相への政治献金は、六年間で五千七百十万円に――。二日の参院厚生労働委員会で日本共産党の小池晃議員は、国民の医療保険料や税金で収益をあげている製薬企業や医療団体から多額の献金を受け続ける小泉首相に「国民に痛みを求める資格があるのか」とただしました。
小池氏の調べでは、医療関係の企業・団体から小泉首相への政治献金額は九八年に厚生大臣をやめたあと急増しています。(グラフ)
小池氏は、小泉首相が厚生大臣だったとき、日本共産党の志位和夫書記局長(当時)の質問に、「公金を受けている団体や企業からは厳しい制限を設けてしかるべきだ」「厚生省関係の団体等からは政治献金を自粛している」(九六年十二月、衆院予算委)と胸をはっていたことを紹介。「大臣をやめたとたんにもらい始め、しかも金額は大幅に増加している。やめていた期間の『もとを取った』と言われても仕方ない」と指摘しました。
小泉首相は「これだけ資金をいただいて、なぜ製薬企業や医療団体がいやがることをやるのか。政治献金に影響されないことを私は証明している」とのべ、多額の献金を開き直って正当化しました。
小池氏は「公的な医療保険財政で支えられている製薬企業などからの献金だけでもやめますとなぜはっきり言えないのか」「こういうやり方にはメスをいれず、一方では国民に痛みを押しつける。いままでの自民党のやり方とまったく変わらない」と批判しました。