2002年7月4日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の大森猛議員は三日の衆院決算行政監視委員会で、鈴木宗男容疑者のあっせん収賄事件に関連し、同じ製材会社「やまりん」から献金を受けた自民党議員と林野庁との関係について追及しました。
やまりんから献金を受けていたのは、自民党の松岡利勝(二百万円)、松下忠洋(五十万円)の両衆院議員。いずれも鈴木容疑者と同じ自民党林政調査会国有林野問題小委員長などの経歴があり、両氏ともやまりんが国有林盗伐で行政処分を受けた九八年に献金を受けたことを認めています。松岡氏については、やまりんに有利な取り計らいをするよう林野庁に働きかけたとの報道があります。
大森氏は、やまりんと関連企業から松岡氏への献金が一九九六年に三十六万円、九七年に四十八万円なのに、九八年には二百万円へと跳ねあがったことを示し、林野庁に同氏から働きかけがあったかをただしました。加藤鉄夫林野庁長官は「聞いていない」としながら、やまりん盗伐事件に関連した鈴木議員の働きかけの有無について調査中だと答弁しました。また、大森氏は独自の調査に基づき、九七年に東北海道造林事業協議会の会合で、鈴木議員の政治団体への入会申込書が配られたことを明らかにして調査を要求。武部勤農水相は「そのことも考えに入れて調査を進める」と答弁しました。