2002年7月8日(月)「しんぶん赤旗」
「横須賀刑務所の米兵囚人には日本人囚人よりもよい食事が与えられているかどうかが、再び国会で審議された」――米軍準機関紙「星条旗」六月二十七日付は、日本共産党の井上哲士参院議員がおこなった質問を中心に、横須賀刑務所での米兵受刑者の特別待遇問題を報じました。
同紙は、五年前に日本共産党の緒方靖夫参院議員がこの問題を取り上げ、法務省が改善を約束したことを紹介。今年四月十一日に参院法務委員会で井上議員が「最新の状況」について質問したことを取り上げました。
「米軍の囚人は基地で食べているのと同じものを与えられている」「日本人囚人に牛肉は与えられず、おやつがあるのは祝日だけで、果物は十日に一回だ」と質問する井上氏に、森山真弓法相が「(特別待遇は)最終的には廃止が望ましい。米側と協議する」と答えたことを報じています。
同紙は米兵囚人にたいする特別待遇について、一九五〇年代に日米合同委員会で合意したもので「適切だ」という外務省の藤崎一郎北米局長の言明を紹介。この問題は刑務所関係者の協議でも「たなざらし」で、外交レベルでは「米軍代表との四月、五月の会合でふれられたが、問題は複雑なことに変わりない」(同省北米局日米地位協定室)としています。