2002年7月16日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の大沢辰美議員は十五日の参院決算委員会で、准看護師から看護師への移行教育を早期に実施するよう要求。坂口力厚生労働相は「二〇〇四年度から開始したい」と実施時期について初めて答弁しました。
旧厚生省は一九九九年四月、経験を積んだ准看護師が看護師の資格を取得するための移行教育を行う方針を打ち出しました。しかし、実施時期は三年が経過した現在も明らかになっていません。
大沢議員は「旧厚生省の調査でも73・2%の准看護師が移行教育の受講を希望している」と指摘し、早急に実施時期を決定すべきと追及しました。
坂口厚労相は「経験の長い准看護師が就業を継続したまま看護師になれるように、二年課程通信制の弾力的な運用を図りたい」と答弁。概要について厚労省の篠崎英夫医政局長は「すでに放送大学等で習得している単位を認定することなどを考えている」と答えました。
大沢議員が「国が責任をもち、一定期間で希望者全員の受講を保障すること、地域等によって不公平が生じないようにすべきだ」とただしたのに対し、篠崎局長は「二年課程の通信制を実施する施設に対して運営費補助、施設補助、整備補助など必要な支援をしたい」と答えました。