2002年7月19日(金)「しんぶん赤旗」
医療改悪反対、有事法制許すなと唱和する人たち=18日、国会前 |
医療改悪法案を審議している参院厚生労働委員会の審議再開が強行された十八日、国会前には「疑惑解明もせず、国民に痛みだけを押しつけるやり方は許せない」と、約三百人が座り込みました。
「小泉さんは、おれたちが望んでいる景気回復のためには何もしないで、負担を押しつけることばかりする。医療改悪を強行するようなことしたら、“ええかげんにしろ”と言いに行きますわ」。京都から駆けつけた全京都建築労働組合の弓削(ゆげ)力さん(28)は、玉のような汗を額に浮かべながらいいます。
全国保険医団体連合会の室生昇会長は、「全国の心ある医師が、患者の痛みを少しでも小さくしようと、日夜奮闘している。医者への不信を招いた宮路氏と与党は、本当に許しがたい。有事法制も医療改悪も、すべて廃案にしましょう」と力強く訴えました。
医療改悪反対、有事法制許すなと座り込む人たちと連帯し、報告する日本共産党国会議員=18日、国会前 |
国民大運動実行委員会、中央社保協、全労連・春闘共闘は十八日、今国会で十五回目となる座り込みを実施。「すべての悪法を廃案にという国民の願いは、今日の暑さよりも熱い」と、国会前に三百人が列を連ねました。昼の集会には、「有事法制は許さない! 運動推進連絡センター」も合流しました。
日本共産党の国会議員が激励。代表してあいさつした小池晃参院議員は、「参院厚労委員会の参考人質疑では、六人中四人が医療改悪に反対し、国民の意思ははっきりした。『口利き』疑惑の解明をせず、法案だけ強行採決するなど、国民は納得しない。今こそみなさんの運動が大事です」と呼びかけました。
「十九日の集会には、全国から仲間が駆けつける。岡山からは、八十人が今夜出発のバスで東京に向かいます」(全日本民医連)などの発言が相次ぎました。前日から「盲人用郵便無料の第三種・四種郵便を守れ」と座り込んでいる全日本視覚障害者協議会から、連帯のあいさつがありました。