2002年7月19日(金)「しんぶん赤旗」
遠山敦子文科相は、宮路前厚生労働副大臣の帝京大医学部入試をめぐる口利き問題について、十八日の参院文教科学委員会で「大変残念なことです」と述べました。日本共産党の畑野君枝議員が、生命を預かる医師を養成する大学に政治家が口利きによって関与した極めて深刻な問題だとして認識をただしたのに答えたもの。
遠山文科相はまた「入試について、(公平性を)害するような働きかけは厳に慎むべきである」と表明しました。
畑野氏は、口利きの問題は宮路氏だけではないとして、宮路氏自身が「往々にしてある」といい、山崎自民党幹事長も「入学、就職、結婚のあっせんまで、政治家はよろず相談所」と述べていることを指摘。さらに、補助金をもらっている学校法人は政治献金を禁止されているが、冲永荘一帝京大総長など、帝京大関係者、関連企業から、九八年〜二〇〇〇年の三年間で、亀井静香衆院議員(広島六区支部)に千九十九万円、松島みどり衆院議員(東京比例区)に九百万円、塩崎恭久衆院議員に百万円の献金が行われている実態を示しました。この三人を含め政治家から口利きがあったか、徹底調査と報告を求めました。
文科省の工藤智規高等教育局長は「公正適正に行われているかが大変大事。その点について解明に努める」と答えました。