日本共産党

2002年7月19日(金)「しんぶん赤旗」

医療改悪強行より「口利き」真相解明を

保険医60人が国会要請


 医療改悪法案をめぐる国会情勢が緊迫する十八日、全国保険医団体連合会は医師など約六十人が一日休診して国会要請を繰り広げました。参加者からは「帝京大入試口利き問題では、まじめな医師が迷惑している」「真相解明なくして改悪を強行するのは許せない」の声が上がりました。

 「医者みんながカネがらみで入学したようにみられるのが一番腹立たしい」。休診して青森市から駆けつけた森明彦医師は顔を曇らせます。

 帝京大医学部には以前から、合否判定の前に寄付金額を聞かれる、との噂(うわさ)があったといいます。「今回はっきり表に出たのだから真相を解明して不正を根絶しなければ。当事者の宮路氏、冲永帝京大総長を国会に呼ぶべきだ」と。

 「それなしに悪法を通すなど許せない。ここまで追い込んでいるのだから、野党四党は文字通り結束して廃案にしてほしい」。流れる汗をぬぐいながら訴えました。

 医師五人らが上京した愛知県保険医協会。国会要請は初めての羽田野徹夫医師は「四十度の熱でも仕事のあと午後八時ギリギリに駆け込む人がいる。不況下、仕事が厳しく重症化する人が増えている」と告発。歯科医の篠田鉄郎氏は「与党は二十五日にも委員会採決強行の構えと聞くが、改悪強行に加担した各党には選挙で厳しい審判を下す」と語りました。

 


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