2002年7月20日(土)「しんぶん赤旗」
延長国会の会期末を前に、政府・与党が成立に執念をみせる悪法に国民のたたかいが大きく広がるもとで、「医療改悪反対・有事法制許すな! 7・19全国大集会」が十九日夕、東京・明治公園で開かれ、「すべての悪法を廃案に」「解散・総選挙で国民の信を問え」の声をとどろかせました。
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最高気温が三二度を超えた暑さが残る会場。赤や青、緑の色とりどりののぼりや団体旗をはためかせ、北海道から沖縄まで全国からの参加者が詰めかけ、三万五千人にふくれあがりました。
「国会も全国的な集会に参加するのも初めて」という、奈良県の病院職員の金田奈緒美さん(23)。「慢性疾患の患者さんは、負担がどんどんあがって不安でいっぱい。小泉首相に政治は任せられない。もっともっと運動を広げたい」
日本共産党の志位和夫委員長が国会情勢を報告(4面に大要)。「有事法案は、国民のたたかいによって政府・与党も今国会での成立は断念せざるをえなくなった。しかし、たたかいの決着はついていない。きっぱり廃案に追い込もう。医療改悪法案の行方は予断を許さない。大義と道理は、国民の側にある。最後まで国民的共同を広げ、廃案のため力をつくそう」と訴えると、「よし」「やるぞ」と声援が飛びました。
主催団体(全労連・国民春闘共闘委、中央社保協、国民大運動実行委、有事法制は許さない! 運動推進連絡センター)を代表して小林洋二全労連議長が「平和と命、健康をじゅうりんする小泉首相に政権を担当する資格はない」とあいさつ。
航空労組連の内田妙子議長、日本弁護士連合会有事法制問題対策本部の岡部保男事務局長が連帯あいさつし、大学生と看護師の代表が決意表明しました。集会後、二コースでデモ行進しました。
大集会に呼応し同日、北海道、宮城、京都、岡山、高知、鹿児島で県民集会をひらいたのをはじめ、全国でデモや宣伝をくりひろげました。