日本共産党

2002年7月25日(木)「しんぶん赤旗」

医療改悪推進者また口利き

森衆院厚生労働委員長 プラント業者紹介

環境省部長 「会って、といわれた」


 衆院で医療改悪法案を強行採決した森英介衆院厚生労働委員長(自民党)が、自社の開発したシステムについて環境省に働きかけようとしていた焼却灰処理プラント業者(東京・新宿区)を旧知の関係だった同省担当部長に紹介、部長も面会に応じていたことがわかりました。この業者は、帝京大学医学部入試口利きで辞任した宮路和明前厚生労働副大臣の支援者で、宮路氏を通じて森委員長に口利きを依頼しており、業者のための口利きを両議員でおこなった疑いが浮上しています。


宮路氏通じ依頼

 この業者は宮路氏からパーティー券を購入しています。

 本紙が入手した宮路事務所の内部資料によると、業者は、宮路氏が厚生労働副大臣に就任した直後のことし二月四日に宮路事務所を訪問。自社の「焼却灰無害化リサイクルシステム」についての有利なはからいを飯島孝環境省廃棄物・リサイクル対策部長に働きかけるため、同部長と親しい森英介氏に「よろしく頼む」と一声かけてもらえるような「お口添え」を宮路氏に依頼していました。

 飯島部長は本紙の取材にたいし、この業者と面会した事実を認めたうえで、「森先生の秘書の方から会ってくれといわれたと思う」と話しました。同部長は森氏の古くからの知人で、「森さんの関係者かと思った。私はあいさつを受けただけで、業者に有利な扱いなどはしていない」と語りました。他方、森氏は経過について「よく覚えていない」と回答。宮路事務所は、内部資料に口利き依頼の記載があったことは認めたものの、森氏に連絡したことはないなどとしています。

 業者は宮路氏の支援者であることは認めた上で取材を拒否しました。

 


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