2002年7月30日(火)「しんぶん赤旗」
坂口力厚生労働相は二十九日、厚労省大臣室で、超党派の「無年金障害者問題解決議員連盟・設立準備会」と懇談し、無年金者障害者の問題に関する私案を今国会中に明文化することを約束しました。
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準備会は、国民年金が任意加入だった時期に、年金に加入せずに障害を負い、障害年金を受けられなくなった無年金障害者の問題解決をめざすもので、懇談には日本共産党の井上美代参院議員のほか自民、民主、社民、無所属の議員が参加しました。
無年金障害者は十一万人ともいわれ、主婦、学生、在日外国人、保険料を納められなかった人などです。
坂口厚労相は二十七日秋田市で、無年金障害者のうち当面、学生だった人に限り障害基礎年金の給付水準の半額程度を支給する方針を明らかにしました。同相はこれまで、井上氏の質問に対し「今国会の最後までに私の案を示したい」(五月二十一日の厚労委)と答弁していました。
席上、井上氏は「十一万人を救済することを展望して、プランを持ってほしい。大臣私案に終わらせずに省内のどこで施策とするかはっきりさせてほしい」と求めました。同相は「これから省内の関係部局と検討する」と述べました。