2002年7月31日(水)「しんぶん赤旗」
国会最終日を翌日にひかえた三十日、「有事法制は許さない! 運動推進連絡センター」は衆院議員面会所で国会要請を行いました。「今国会で有事法制を成立させなかった力に確信を持ち、夏から秋の運動で必ず廃案にしよう」と、新たな決意を固め合いました。
安保破棄中央実行委員会の佐藤光雄事務局長は主催者を代表し、「ブッシュ大統領がすすめる危険な戦争に、もろ手を挙げて賛成しているのは小泉首相だけ。その国で、有事法制を許さず、憲法九条を守る国民のたたかいがあることが、世界の注目を集めている。暑い夏になったが、私たちの運動を広げ、必ず廃案に追い込もう」とあいさつしました。
「過去最大の公約違反内閣だ」と切り出した日本共産党の春名直章衆院議員は、「世界の孤児にならないよう、有事法制を廃案にするたたかいで戦争ノーの意思を表そう」と訴えました。
東京・調布市の「戦争法案をつぶす会」の松平不二子さん(73)は、「五月に会をつくり、国会請願は十一回、集会やデモにも参加しました。再び戦争への道を突き進む小泉内閣は、人殺し内閣ですよ。私ら戦争を知っている。まくら元に防空ずきんを置いて、空襲におびえながら寝たときの気持ちは忘れられません。あの恐怖は二度といやだから、廃案までがんばりますよ。みんなで一杯やるのは、廃案までおあずけね」と語りました。
国会最終日の三十一日は、「有事法制は許さない! 運動推進連絡センター」が午後零時十五分から衆院議員面会所で国会要請を計画しています。