2002年8月27日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の不破哲三議長は、二十六日午前、成田空港から、中国訪問に出発しました。これは、中国共産党中央委員会の招きによるもので、不破議長は、中国共産党指導部との会談や、中国社会科学院での「レーニンと市場経済」と題する学術講演などをおこなうことになっています。
不破議長は、出発に先立ち、成田空港で、見送りの志位和夫委員長、市田忠義書記局長、浜野忠夫副委員長らとあいさつを交わしました。
志位委員長は、「前回は私も一緒に訪中しましたが、この四年間、日中両国共産党の交流が発展し、相互理解も深まりました。それをふまえた今回の会談は、実りある成果を収めることになるでしょう。同時期に、地方議員代表者会議もあります。こちらもしっかりやりますが、がんばってきてください」と激励の言葉をのべました。
不破議長はこれにこたえてあいさつをのべました。
不破議長の中国訪問には、筆坂秀世書記局長代行・参院議員、緒方靖夫国際局長・参院議員、庄子正二郎赤旗編集局次長、林信誠国際局員が同行しました。
前回の九八年は、両党関係を正常化させた直後の訪問で、首脳会談でいろいろなことを話し合いましたが、そのときに「今後、お互いのことを白紙で研究しあおう」と話したように、いわば初対面の関係でした。今回は、四年間の交流を経た上での訪問で、江沢民総書記との首脳会談を中心に、いろいろな分野の人々と意見交換ができると思います。そこで日本と中国、世界がいま当面している問題、また二十一世紀に直面するであろう問題について話し合いたいと思っています。
社会科学院で学術講演をおこないますが、これは私の外国訪問では初めてのことです。そこでは「レーニンと市場経済」というテーマを取り上げますが、今年は中国が「社会主義市場経済」の方針を決定してちょうど十年となります。中国はそれを百年というスケールでとりくんでいます。
われわれも一連の諸段階を経て社会主義に向かう展望をもっていますが、そのときには当然、「市場経済をつうじて社会主義へ」という展開になるわけで、その意味ではここには世界的に共通の問題があります。
レーニンはこの問題に最初にとりくんだ共産主義者でした。レーニンをふり返りながら、現代への教訓を引き出したいと思っています。
五日間、よく働いてくるつもりです。お見送りありがとうございました。
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【北京26日小寺松雄】日本共産党の不破哲三議長の一行は二十六日午後、北京空港に到着しました。
空港では中国共産党中央対外連絡部(中連部)の張志軍副部長、李軍アジア二局局長代理らが一行を出迎えました。
不破議長一行は空港貴賓室で張副部長らとにこやかにあいさつを交わしました。