日本共産党

2002年8月30日(金)「しんぶん赤旗」

社会保障改悪を推進

経済財政諮問会議

公共事業削減いわず


 経済財政諮問会議(議長・小泉純一郎首相)は二十九日、「構造改革」を推進するための二日目の集中審議をおこないました。扇千景国土交通相と坂口力厚生労働相が、それぞれ社会保障、公共投資などの「改革」案を示しました。

 坂口厚労相は、「新しい立場からの制度改革」が求められるとし、小泉内閣が改悪をすすめる医療、介護保険、雇用保険各制度のいっそうの「見直し」推進を表明。

 年金制度では、基礎年金の国庫負担割合を現行の三分の一から二分の一へ引き上げる一方、年金保険料引き上げの凍結解除や給付と負担水準の見直しを明示しました。

 厚労省の来年度概算要求では社会保障費の自然増が六千九百三十億円に抑制されるなど、坂口厚労相の会議での説明どおり、社会保障制度の改悪が先取りされています。

 扇国交相は、公共事業関係について説明。長期計画の一本化や大規模プロジェクトの「見直し」、入札手続き改善など、「コスト縮減」はいうものの、ムダ遣いと環境破壊の公共事業の削減については一言も触れませんでした。

 逆に、ムダ遣いがきびしく批判されている関西国際空港二期事業について、「大都市圏拠点空港に投資の重点化」の口実で推進することを明らかにしました。

 


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