日本共産党

2002年8月31日(土)「しんぶん赤旗」

不破議長、趙新聞弁公室主任と懇談


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国務院新聞弁公室の趙啓正主任(右)と握手をかわす不破哲三議長=30日、国務院新聞局

 【北京30日庄子正二郎】日本共産党の不破哲三議長は、三十日午前、中国国務院新聞弁公室で、趙啓正主任と懇談しました。趙主任は、中国共産党と国務院で対外宣伝を担当する責任者で、政府では閣僚にあたる人。李剛副主任、顧耀明外事局長、郭長健第三局長を伴って懇談にのぞみました。

 趙氏は、中国と日本の関係を歴史的にのべながら、今日の日中関係の発展の重要性について強調し、この問題について不破議長に意見を求めました。

 不破議長は、「十年ほどの時間のずれはあるが大学で物理を専攻した点はお互いに共通ですね」とのべたあとで、提起された問題に答えました。日中両国の政治、経済両面にわたるこれまでの経験をふりかえりながら、解決すべきいくつかの問題をあげ、意見をのべました。

 趙氏は、「哲学的にも、論理的にも理解しやすいお話でした。もっと早くお会いしたかった」とのべ、不破議長と力強く握手しました。


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中国歴史博物館の谷長江副館長(右から2人目)の案内で館内の展示物を見る不破哲三議長(中央)=30日、北京市

中国歴史博物館を見学

 【北京30日小寺松雄】日本共産党の不破哲三議長一行は中国訪問最終日の三十日午前、天安門前広場東にある中国歴史博物館を見学しました。

 谷長江副館長・党委員会書記が一行を出迎え、同博物館は今年が創設九十周年で、四十万件の文物を所有していると説明。不破議長は「中国の長い歴史を短時間で見て回るのはたいへんです」と笑いながら、まず秘蔵物特別展示に向かいました。陶磁器、彫塑、国宝「司母戊鼎」をはじめとする青銅器の展示では、土器の出土状態、青銅器の鋳造方法まで熱心に質問していました。

 次に、約千年前に内モンゴルを中心に栄えた契丹王朝時代の文物の展示へ。不破議長は、当時の王妃の遺体をくるんだ宝飾物などを見学、遺体の顔を覆う仮面についても質問していました。

 唐時代の三彩馬を前に「馬に関心がありますか」と聞かれ、「私のえとはウマですから」と答えた不破議長に、博物館から三彩馬の置物が贈られました。

 中国数千年の歴史を顧みる通史展示室はあいにく改修中でしたが、不破議長は谷副館長らに「改修が終わった時点で、ぜひゆっくり見て回りたいものです」と語っていました。

 


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