2002年10月19日(土)「しんぶん赤旗」
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「社会保障の改悪許すな」「アメリカのイラク攻撃反対」「有事法案を廃案にせよ」。国会前に、全国から駆けつけた三百五十人の声が響きました。第百五十五回臨時国会が始まった十八日、全労連、中央社保協、国民大運動実行委員会、「有事法制は許さない! 運動推進連絡センター」の呼びかけで、東京・日比谷公園から国会に向けて請願デモが行われました。日本共産党国会議員団が迎えました。
「子どもたちを守るためにきました」という保育士の佐藤智恵美さん(38)は、札幌市から休暇をとって参加しました。「小泉首相は『待機児ゼロ作戦』といいましたが、実態は営利企業まかせとつめこみです。札幌市の待機児は四百人。定員超の保育所では布団もきちんと敷けず、靴箱も棚もイスも足りない。社会保障削減では、子どもたちが健やかに育つことができません」と語ります。
デモ終了後、衆院議員面会所で行われた国会要請では、「イラク攻撃やめよの声を広げ、アメリカの戦争に協力する有事法案は廃案にしよう」(日本平和委員会)、「きょうの新聞にも、十一歳の女児が餓死した事件が出ていた。命奪う国民負担増は絶対にやめさせたい」(全生連)などの発言が相次ぎました。日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が情勢報告をしました。