日本共産党

2002年10月31日(木)「しんぶん赤旗」

松本議員の質問で明らかに

大島農水相後援者が役員の企業

疑惑工事を一次下請け


 大島理森農水相の宮内寛・前政務秘書官が「口利き」したとされる八戸市立市民病院の新築工事に、農水相の後援者が役員を務める企業が一次下請けとして参入していたことが、三十日分かりました。衆院農水委員会で日本共産党の松本善明議員が明らかにしたもの。

 同病院の空調換気設備工事の一次下請けをしていたのは「空調企業」(仙台市)で、実質的な経営者は大島農水相の支援団体「宮城の会」の代表者となっています。同会は今年五月に宮城県選挙管理委員会に政治団体の届け出をしており、パーティーでは大島氏が講演しています。

 大島農水相は「宮城の会」の代表者となっている「空調企業」役員との関係について、「パーティーなどで何回か会った」と認めました。しかし、同社が八戸市立市民病院工事の下請けをしていたことは「初めて知った。(口利きは)一切していない」と否定しました。

 松本氏は、市立市民病院工事の入札執行書などの資料は八戸市役所から容易に取り寄せられるとして、「秘書の監督責任どころかまともな調査もせず、調査の責任も果たしていない」と批判、前秘書官の参考人招致を求めました。

 


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