2002年11月2日(土)「しんぶん赤旗」
与党三党が有事三法案の「修正」案を合意したことで、有事法案をめぐる情勢が緊迫しています。衆院有事法制特別委員会の理事会は六日に開かれ、与党は委員会の早期開会をねらっています。
与党三党は、この委員会で石破茂防衛庁長官などの所信表明と質疑をおこない、委員会終了後の理事会で「修正」案を野党側に正式提示する考えを示しています。「修正」協議の場を設定することで一部野党のとりこみをねらっています。しかし、民主党は党内での協議はおこなっておらず、自由、社民党も廃案を主張しています。
与党三党の幹事長・国対委員長も十月三十日に会談し、今月上旬にも「修正」協議を野党側に申し入れることを決定していました。
衆院有事法制特別委員会のある与党理事は、「今国会の目標は、修正案に野党がのって、衆院でも参院でも法案をあげる(通す)ことだ」と、「修正」案をテコに有事法案の成立に向けた機運を盛り上げるねらいを語っています。