日本共産党

2002年11月8日(金)「しんぶん赤旗」

核開発

「平壌宣言」ふまえ交渉

参院委 吉岡議員に外相答弁


写真

質問する吉岡吉典参院議員=7日

 日本共産党の吉岡吉典議員は七日の参院外交防衛委員会で、日朝国交正常化交渉について、この交渉に反対し中断させようとする議論にも言及しながら、「曲折はあるだろうが、粘り強い取り組みを期待したい」とのべ、政府の考えをただしました。

 吉岡氏は北朝鮮の核開発計画について、九月の日朝首脳会談で小泉純一郎首相が同計画の存在を念頭において協議したうえで「平壌宣言」に合意したことを確認。同宣言が「濃縮ウラン開発計画をなくす合意になるのではないか」と問いました。川口順子外相は「その通りだ。『平壌宣言』でこの問題を解決することを認めたものだ」と答えました。

 また吉岡氏は拉致問題をめぐり、「拉致被害者家族の苦悩も、『過去の清算』問題での朝鮮の人々の苦悩も、わからなければ日朝交渉を成功させることはできない」という外務省幹部の発言を紹介。「交渉は道理があれば必ず実現する。拉致問題の性格を明らかにし、それを踏まえた交渉をやっていただきたい」と求めました。

 さらに日本の植民地支配という「過去の清算」の問題について、一九六五年の日韓国交正常化のさいには十分な解決に至らなかったと指摘。この問題の解決は「日朝交渉であっても、韓国が(北朝鮮と)同じ気持ちで見守っている。日韓関係をさらによくすることにもなる」として、植民地支配に関する、少なくとも村山談話に示された政府の到達点を後退させないことが重要だと指摘しました。川口外相は、「政府の考え方を後退させることなく、『平壌宣言』にもとづいて交渉する」とのべました。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp