2002年11月12日(火)「しんぶん赤旗」
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)に反対する市民らが十一日、住基ネットの中止を求め国会内で集会を開き各地の反対運動の経験を交流しました。主催は反住基ネット連絡会。日本共産党の宮本岳志参院議員や民主党、社民党の議員が参加しました。
住基ネットに「不参加」を!横浜市民の会の共同代表・宮崎俊郎さんは「市民選択制」を導入した横浜市の経験を紹介。同市では、市民三百四十五万人のうち八十四万人が不参加を表明しています。しかし、市長が住基ネットの「総合的安全性を確認すれば」、全員が住基ネットに参加することになる不徹底なもの。
宮崎氏は「『不参加』を表明した市民が参加させられないよう、市長や国に訴えていく」としています。
宮本参院議員は、国会での片山虎之助総務相とのやり取りを紹介。「個人情報を国家が一元管理するネットワークをつくること自体、プライバシーの確保に問題がある」として、「住基ネットそのものの中止を求める立場で頑張る」と、あいさつしました。
同連絡会と参加者は、住基ネットの中止と個人情報保護法案の廃案などを求める国会請願署名を全国に広げることを確認しました。