日本共産党

2002年11月14日(木)「しんぶん赤旗」

対テロ戦争

自衛隊派遣を延長

与党三党が政府案了承 重機、人員を湾岸へ


 与党三党は十三日、米軍がアフガニスタンで継続している対テロ戦争への、自衛隊による支援を定めた基本計画の六カ月延長と、輸送艦と護衛艦各一隻の追加派遣などを盛り込んだ政府案を了承しました。国会審議にはかけず、十五日に閣議決定する意向です。

 政府は対テロ特措法にもとづいて対米支援基本計画を策定し、インド洋などに海上自衛隊の給油艦、護衛艦を派遣しています。現行計画は十九日に期限切れとなりますが、来年五月十九日までの延長となります。

 政府は与党三党に「アルカイダとタリバンの残存勢力に対する米軍の掃討作戦がつづいている」と説明し、基本計画の延長了承を求め、了承されました。

 輸送艦一隻と、随伴する護衛艦一隻については、「米軍の使用する空港・施設の整備・補修に資する重機・人員の輸送」(冬柴鉄三・公明党幹事長)が目的で、派遣期間は十二月から来年三月までの間の一回です。

 政府関係者によると、重機・人員はタイからペルシャ湾岸のカタールに運ばれます。仮に米国がイラク攻撃を開始すれば直接的支援につながります。地理的にアフガンからも離れており、対テロ特措法からも逸脱しかねません。

 現在、米英二艦を対象にしている給油対象国の拡大については、「(三党として)疑義はない」(山崎拓・自民党幹事長)として検討中です。高度な情報収集能力を持つイージス艦やP3C哨戒機派遣については議題になりませんでしたが、山崎氏は「検討の余地はある」とのべました。

 


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