2002年11月14日(木)「しんぶん赤旗」
与党が自衛隊のインド洋派遣をさらに半年間延長することを決定したことに関連し、日本共産党の志位和夫委員長は十三日の記者会見で、「憲法九条をもつ日本がアフガニスタンに対する報復戦争に参加することに、われわれはそもそも反対だが、米軍によるイラク攻撃の危険が高まるもとで、派兵をつづける危険性はいよいよ重大だ。すみやかな撤退を求める」とのべました。
志位氏はさらに、「米国が、かりにイラクに対する武力行使に踏み切った場合、アフガンへの戦争とイラクへの戦争を同時並行的にすすめることになる。自衛隊の艦船が“これはアフガン向けの油だ”といって給油したとしても、イラク向けに使われない保証はなく、対イラク戦争への兵たん支援をやることになる。これはいまの法律の枠組みからいっても説明がつかない」と指摘しました。
自衛隊のイージス艦派遣については、「もってのほかだ。イージス艦は非常に高い制海、制空能力をもった戦闘艦であり、これを出すということは戦闘活動に日本がいっそう深刻な形で直接参加することになる」と批判しました。