2002年11月19日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は十八日、遊説先の徳島県庁で記者会見し、政府・与党が五兆円規模の補正予算の編成方針を決め、その中で「都市再生」の名による社会資本整備への財政出動が盛られていると伝えられていることについて、「小泉『改革』がいよいよ自己破たんを深くしたものだ」と厳しく批判しました。
志位氏は、「都市再生」といってすすめられているのは東京湾臨海副都心開発、横浜市の「みなとみらい21」など、「破たんずみの大型開発」だと指摘。小泉首相自身が“従来型の公共事業積み増しは景気対策にならない”と繰り返してきたのに、結局、従来型の公共事業積み増しの方向ができてきたのは、小泉「改革」のゆきづまりを示しているとし、「こんな補正に五兆円も注ぎ込むというなら、社会保障改悪による三兆円の負担増計画を中止すべきだ。そして、くらしと社会保障にこそ財政を出動すべきだ」とのべました。
志位氏は、知事との懇談内容、解散・総選挙の見通し、尼崎市長選結果の見方などについて、記者からの質問に答えました。