2002年11月21日(木)「しんぶん赤旗」
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「小泉『改革』NO! 雇用・くらし・いのち・平和を守れ」と二十日、全労連や全商連など各団体・労組が政府交渉や集会、デモなどいっせいに中央行動をおこないました。このうち全労連の中央行動には六千人が参加しました。
東京・日比谷野外音楽堂で開いた全労連主催の中央総決起集会には、白衣の医療労働者や「年金引き下げるな」とのオレンジの法被を着た年金者など三千人が参加しました。中央社会保障推進協議会、国民大運動実行委員会も合流。「これ以上、小泉内閣に生活を破壊されてはたまらない。この怒りの声をきけとかけつけました」(滋賀の年金生活者、千田敏彦さん)「タクシー労働者は不況で本当に大変。景気をどんどん悪くする小泉内閣を許さない」(東京の吉川和郎さん)など熱気にあふれました。
全労連の熊谷金道議長は、「不良債権処理」を加速させる小泉内閣のもと、雇用を守るたたかいがますます重要となっていると強調。医療改悪など三兆円の負担増を許さず、米国のイラク攻撃と有事法制を阻止するため、「小泉内閣には国政のかじ取りをまかせられないの声を大きくしよう」と呼びかけました。
日本共産党から筆坂秀世書記局長代行があいさつし、暮らしと日本経済を破壊する小泉内閣には、経済界からも批判がおきており、国民の広範な共同が可能となっていると激励しました。社民党の土井たか子党首からメッセージがよせられました。
盛岡市から初参加の病院調理師、佐藤美恵さん(21)は、「医療改悪の影響で患者さんが少なくなっていることが病院給食の配膳室からもわかります。調理師も減らされるんじゃないかと不安だったけど、たたかってこそ、患者さんも自分の雇用も守ることができると参加しました。いまはやる気満々です」と語っていました。
全商連は大増税を押しつける小泉「税制改革」を許すなと政府、税調委員に要請しました。