2002年11月21日(木)「しんぶん赤旗」
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鈴木勝也・日朝国交正常化交渉担当大使は十月の国交正常化交渉後、二十日の衆院外務委員会で初めて意見陳述をおこない、このなかで「(拉致問題で)相手に屈した」などの拙速な見方に苦言を呈しました。日本共産党の松本善明議員の質問に答えたもの。松本議員は、「北朝鮮は困難な相手だが、粘り強く交渉を進めるべきだ」と、交渉にのぞむ姿勢を問いました。
同大使は「この場をお借りしてぜひいいたい」と切り出し、「外交交渉の特質は、歴史を見ても半分譲って手を握ることだ。軍事のように全勝ということはない」として、困難な正常化交渉への理解を求めました。