2002年11月29日(金)「しんぶん赤旗」
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政府の難病対策が後退・縮小の方向で見直しが検討されるもと、日本共産党国会議員団は二十八日、国会内で患者団体の人たちから、医療や就労、生活全般にわたる意見や要望を聞きました。
多発性硬化症の女性は、「一番の不安は難病医療費助成から外されること」とのべました。筋無力症の男性は、「症状がいいときと悪いときと波があるために、障害者認定からもれる。就労の機会がなく苦労する」。同じく就労差別からくる生活困難を、こう原病患者も訴えました。
パーキンソン病友の会の代表は「最近、『薬を減らせないか』という相談が多い。医療費助成の対象外の軽症者は月に薬代が数万円。高い薬価を引き下げてほしい。難病制度の対象から患者が五万人をこえる病気が外されるのは許せない」。難病制度の法制化問題について、それぞれの団体の立場からの意見が交換されました。
党議員団は、「難病患者が安心して療養できるような医療費自己負担制度の抜本的見直しをすべきです。制度の後退を食い止めるために患者団体が団結してがんばりましょう」とのべました。