2002年12月2日(月)「しんぶん赤旗」
「有事法案反対」「戦争に加担しないぞ」。冷たい小雨降る一日、東京・渋谷区の代々木公園で「STOP!有事法制12・1大集会」が開かれ、二万五千人のシュプレヒコールが響きました。
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陸・海・空・港湾労組二十団体と平和をつくり出す宗教者ネット、平和を実現するキリスト者ネットが共催したもの。参加者は集会後、都内をデモ行進しました。
主催者あいさつに立ったキリスト者平和ネットの鈴木伶子共同代表は、「人を殺すのも殺されるのもイヤです。武力で平和はつくれません」と訴えました。
日本共産党の筆坂秀世書記局長代行、社民党の土井たか子党首、民主党の石毛えい子衆院議員があいさつ。筆坂氏は、有事法案をめぐる動きに触れ、「与党は部分的な修正で成立をねらっているが、アメリカの戦争に国民を動員する本質は何一つ変わらない」と指摘。アメリカのイラク攻撃に日本を組み入れる有事法案の廃案を訴えると、会場から大きな拍手が起こりました。
日本弁護士連合会や日本青年団協議会、日本消費者連盟、東京高校生平和ゼミナール、茨城ネットワークの代表が、有事法案廃案へ全力でがんばる決意をのべました。
青森県十和田市の平和研究会天理教教人、山下一二氏(78)は「どんなに修正しても有事法案は戦争法であり許さない。イラク攻撃などもってのほかです。命あるかぎり、平和を求めて運動する」と語っていました。
佐賀県労連の北野修幹事は「これだけの参加者を見て心強い。何とかして有事法案を廃案に追い込みたい。アメリカはイラクをならず者というが、ブッシュ政権こそならず者だ」と憤慨していました。