2002年12月6日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の赤嶺政賢議員は五日の衆院安全保障委員会で、二日に女性暴行未遂事件を引き起こした在沖縄米軍基地キャンプ・コートニー所属の米海兵隊少佐マイケル・ブラウン容疑者の早急な身柄引き渡しを米側に要求するよう、政府に迫りました。
外務省の海老原紳北米局長は、四日の日米合同委員会で日本側としてブラウン容疑者の早急な身柄引き渡しを要求したが、現在は「回答を待っている段階」だとのべました。
また、ブラウン容疑者は現在、米軍当局の監視下にあるが、「基地内でどのような行動を取っているか聞いていない」とのべ、勾留されているのか基地内を自由に移動しているのか、政府として把握していないことを明らかにしました。
赤嶺氏は、早急な引き渡しがなければ容疑者の逃亡や証拠隠滅の恐れが大きいと強調。一刻も早い引き渡しを要求するよう求めました。
加えて赤嶺氏は、沖縄では米兵犯罪が絶えないが、今回は米海兵隊少佐という責任ある立場の人物による犯罪でありきわめて重大だ、と指摘。米兵・米軍に治外法権的な特権を与えている日米地位協定の根本的な見直しを求めました。