2002年12月14日(土)「しんぶん赤旗」
厳冬期を迎え、ホームレスが体調悪化・凍死など悲惨な状況にあるなか、日本共産党国会議員団ホームレス問題プロジェクトチームは十三日、坂口厚生労働相にたいし、ホームレスの生命と健康を守るための緊急申し入れをしました。
日本共産党の瀬古由起子、山口富男両衆院議員、小池晃参院議員が参加し、河村博江社会・援護局長が応対しました。
各議員は「小泉政権のすすめる『不良債権の早期最終処理』など経済改革によってホームレスは急増しており、政府として責任を持って解決することが求められている。『ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法』(七月成立)の来年四月施行を待たずに、緊急支援をするべきだ」と要求しました。
申し入れの主な内容は次の通りです。
ホームレスが行き倒れなどで搬送されたときに対応できるよう、公的医療機関に一定数のベッドを確保しておくこと。そのために国としても補助金を出すなどの支援をし、十分な医療を保障すること。
補正予算で検討されている「ホームレス緊急援護事業」二億円のさらなる増額と、補正予算成立を待たずに各自治体に日用品支給の補助をすること。
そのほか、国が責任を持って就労や住居を確保すること、住所不定や稼働年齢であることを理由にした生活保護の拒否など運用基準に反する実態を改善することです。