2003年1月16日(木)「しんぶん赤旗」
日本経済団体連合会(奥田碩会長)が発表した消費税大増税案は、四人家族の家庭に年間八十六万六千四百円もの負担増となります。
この“提案”は、来年から十一年間、毎年1ポイントずつ税率をあげ、16%にするというもの。さらに、法人税率は大幅に引き下げ、この提案を支持する政治家には政治献金をするあつかましさです。
消費税は1%で約二兆五千億円の税収です。5%の税率でも年間負担額は国民一人当たり約九万八千四百円、四人家族で三十九万三千六百円と、大変な負担。毎年1%アップとなれば、これだけでも国民一人あたりで二万円近くの負担増になる計算で、これが毎年増えていくことになります。
税率16%になると、一人当たりの負担は三十一万五千円。四人家族なら百二十六万円にはね上がります。国の予算でみると、税率16%の消費税収は、税収約四十兆円になり、二〇〇三年度予算案の一般会計税収に相当します。
こんな乱暴な提案に閣僚や公明党の神崎武法代表らが「きちんと議論すべき」だと飛びついています。これには、日本商工会議所の山口信夫会頭も“需要にマイナスになる。ちょっと悪乗りではないか”と疑問を呈しているほどです。
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国民の消費税年間負担額 |
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税 収 | 1人当たり | 4人家族 | |
(億円) | (円) | (円) | |
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税率5% | 125,000 | 98,400 | 393,600 |
税率16% | 400,000 | 315,000 | 1260,000 |
増税額 | 275,000 | 216,600 | 866,400 |
(注)消費税率1%は2.5兆円、人口は1億2700万人として計算。 |