2003年1月16日(木)「しんぶん赤旗」
「家庭の家計簿を分析してほしい」―。日本経団連の奥田碩会長は十五日の講演で、国民一人一人が支出項目を洗い直してみるよう提案しました。今春闘での賃下げの可能性や、消費税率の引き上げを主張する一方で、将来の負担増に備え、支出を見直せと迫ったものです。
席上、奥田氏は「自分の家計、生活がどう成り立っているのか知る必要がある」と指摘。「日本人がいかに異常であるか分かる」などと続けました。
家計簿を分析すれば、所得が低い家庭ほど負担が重い消費税の異常さが分かるはずですが、奥田氏は、そのことには触れませんでした。