2007年1月21日(日)「しんぶん赤旗」

三沢基地

米軍F16 イラク出動

新たに「対テロ戦」任務


 米軍三沢基地(青森県)のF16戦闘機十二機と整備要員百人が今月十六日、イラクに向けて同基地から出動していたことが分かりました。基地報道部が認めました。同基地のF16戦闘機がイラクに展開するのは、二〇〇三年春のイラク戦争参加以来です。

 イラクに向けて出発したF16戦闘機は、三沢基地の米空軍第三五戦闘航空団第一四戦闘飛行中隊に所属。イラクへの出動は、米空軍が四カ月ローテーション(交代)で今月新たに編成した航空遠征軍(AEF5/6)への派遣として行われました。

 イラクでの任務は、地上部隊の作戦を支援するための偵察活動やテロ・武装集団などに対する攻撃とされています。敵国の防空レーダーや地対空ミサイル施設などを破壊する「敵防空網制圧」を主要任務にしてきた三沢基地のF16戦闘機部隊に、新たに「対テロ戦」任務が加えられることになります。

 米軍準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス(星条旗)」十九日付電子版などによると、三沢基地からは今回、航空遠征軍(AEF5/6)に、先遣隊や後発隊を含め全体で「四百人以上」が派遣されることになっています。

 五月に編成される次の航空遠征軍(AEF7/8)には、三沢基地のもう一つのF16戦闘機部隊(第一三戦闘飛行中隊)が派遣され、イラクに展開する予定。同基地からの派遣人員は「最大で千人になり得る」とされています。

 これらの動きは、イラクでの米軍の無法な軍事作戦に三沢基地が直結していることを示すものです。

嘉手納から600人

 米空軍がイラクでの軍事作戦などを支援するため今月編成した航空遠征軍(AEF5/6)に、米軍嘉手納基地(沖縄県)から六百人以上の空軍兵が派遣されていることが分かりました。米空軍発表のニュース(十一日付)が報じていました。

 それによると、嘉手納基地の空軍兵六百人以上は今月、航空遠征軍(AEF5/6)の一員として、中東を担当する米中央軍の責任地域内へ展開を開始。八日に同基地から出発した兵士はイラクとカタールが目的地だとしています。


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