2007年1月22日(月)「しんぶん赤旗」
原子力空母配備問う住民投票条例案
可決めざし各地で宣伝
横須賀
「市民の意思表示の場を閉ざさないで」―。神奈川県米海軍横須賀基地(横須賀市)への原子力空母配備の問題で、「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は二十一日、十七日に市長へ本請求した同住民投票条例案の市議会での可決を目指し、市内各地でいっせい宣伝をおこないました。市民に、知り合いの市議や自分の住む地域の市議などに働きかけることを呼びかけました。
「成功させる会」は横須賀中央駅や追浜駅など、市内の各駅頭で全市議の名簿が印刷されたビラ・ハガキを配りながら「市議に住民投票実施の思いを伝えよう」と訴えました。
「成功させる会」に参加する「米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会」では、百二十人を超える人たちが各地域に入って宣伝しました。
同条例を請求する署名を集める受任者となり、力を尽くした日本共産党横須賀市議団や、ふじたちえこ県議(同市選出)も各地域や駅頭で訴えました。
追浜駅前でビラを受け取った男性(75)は「原子力空母が来れば、横須賀が戦争の拠点になるから好ましくないです。住民投票を実施してみんなの意見を聞くべきです」と話していました。
同条例案は今のところ、二月五日からの臨時市議会で提案され、本会議や総務常任委員会での審議を経て、八日に採決される見通しです。