2007年1月24日(水)「しんぶん赤旗」
イラク増派
共和党有力者も「懸念」
新たな反対決議案提出へ
【ワシントン=鎌塚由美】米共和党の重鎮で前上院軍事委員会委員長のウォーナー議員らは二十二日、ブッシュ大統領のイラク増派政策に「懸念」を表明し、新たな決議案を提出することを明らかにしました。ブッシュ大統領が議会で一般教書演説を行う二十三日の前日に、与党有力議員が増派反対を表明したことは、政府に一定の打撃を与えそうです。
記者会見した同議員は、「あのような情勢のなかに米兵が送り込まれることを懸念している」と強調。ただテロ組織アルカイダ系武装組織の掃討作戦は継続すべきだとし、小規模な増派は容認する姿勢を示しています。
共和党のコリンズ上院議員は、新決議案は、民主党議員が主導する増派反対決議案に賛同できない共和党議員が懸念を表明するためのものとなると説明しました。