2007年1月27日(土)「しんぶん赤旗」
普天間基地
米ヘリ部隊イラク出動
奇襲など地上部隊支援へ
沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に所属するヘリコプター部隊が今月、イラクに向けて出動していたことが分かりました。沖縄の米海兵隊機関紙「オキナワ・マリーン」二十六日号(電子版)が報じました。
同紙によると、イラクへ出動したのは、CH46中型輸送ヘリを運用している第二六二海兵中型ヘリ中隊。同中隊が戦闘のために出動するのは、四十年以上前のベトナム戦争への参加以来だとしています。
イラクでは、同国西部のアンバル州に展開し、奇襲攻撃や救難作戦への援助、物資の輸送など、地上部隊への航空支援を実施するとしています。
アンバル州は、ブッシュ米大統領が十日に発表した「イラク新戦略」で、四千人の米軍増派を明らかにした地域です。同紙によると、同中隊がイラク派遣を通知されたのは昨年十月とされ、今回の増派計画前に決まっていたものとみられますが、最激戦地への出動であることに変わりはありません。
沖縄の基地が、イラクでの米軍の無法な軍事作戦に直結していることを改めて示すものです。
普天間基地では、二十日前後に、米軍チャーターの大型輸送機などが相次いで飛来し、CH46中型輸送ヘリなどを積み込んでいるのが目撃されていました。那覇防衛施設局は地元・宜野湾市に対し、中東を担当する米中央軍の担当地域に物資などを輸送するためと説明していました。
二十五日には、米軍のC17大型輸送機が飛来し、約二百―三百人の海兵隊員が乗り込んでいくのも目撃されています。