2007年1月27日(土)「しんぶん赤旗」
原爆症認定集団訴訟支援へ
横浜で青年が集い
原爆症認定集団訴訟を支援する青年が二十六日夜、「ピースボイス・ピースミュージック 被爆者の願いを継承するライブ&トーク」と題した集会を横浜市内で開きました。主催は「Peace! Peace! Peace!」(原爆訴訟かながわ支援青年の会)。同県では九人の被爆者が原爆症認定を求めて横浜地裁に提訴しています。
百三十人が参加した集会では、広島で被爆した医師、肥田舜太郎さん(90)が講演。軍医として従軍中に被爆して以来、被爆者医療に携わってきた肥田氏は、数十年にわたって人体に影響を与え続ける原爆放射線の残虐性を告発。「被爆者は体をはって核兵器は使ってはいけないと言ってきた。みなさんも本気になって核兵器廃絶と憲法を守る運動を続けてほしい」とよびかけました。
ジャズボーカリストの形岡七恵さんが「原爆を許すまじ」「イマジン」をピアノで弾き語り、同訴訟弁護団でつくる「歌う九条の会バンド」が原爆や憲法をテーマにした曲を披露しました。「同級生は全滅だった」と涙ながらに体験を語る原告たちのビデオメッセージも上映されました。
同訴訟は、一月末に名古屋、三月に仙台、東京の各地裁で判決が出されます。国の被爆者行政を転換させようと、三十一日午後六時半から東京・日比谷公会堂で「トーク&ライブ いまこそ解決を! 被爆者の願い―その実現をめざして」が開かれます。