2007年1月28日(日)「しんぶん赤旗」
米空軍
横田に新戦闘司令部
日米連携 アジア太平洋全域に
在日米軍司令部と在日米空軍(第五空軍)司令部が置かれる米空軍横田基地(東京都福生市など五市一町)に、「ケニー司令部ジャパン」と呼ばれる新司令部(正式名称・第一三空軍第一分遣隊、五十人)が置かれたことが分かりました。同司令部はブッシュ米政権の先制攻撃戦略に沿って新設された米空軍の戦闘司令部で、今月五日に正式に発足しました。
「ケニー司令部」(第一三空軍司令部)は、「地球規模のテロとの戦いへの対応」(米空軍)を目的とした「戦闘司令部」の一つで、二〇〇五年六月にハワイに創設されました。軍事作戦の計画・調整・実行を専門とし、基本的に平時の部隊管理などは行いません。
責任区域は朝鮮半島を除くアジア太平洋とインド洋全域です。横田基地に新設されたのは同司令部の分遣隊です。
在日米軍司令部は本紙の質問に、「ケニー司令部ジャパンは日本国内と日本周辺での航空作戦の計画、調整、実行に責任を持ち、航空自衛隊との調整を行うためにハワイの第六一三航空宇宙作戦センター(ケニー司令部の中枢機能)および第五空軍とともに活動する」と回答。空自との連携強化を強調しています。
ケニー司令部のアッターバック司令官は五日の発足式典の際、「ミサイル防衛」(MD)などアジア太平洋全域を視野に入れた日米の連携の必要性を強調しました。自衛隊のMD作戦などを指揮する空自の航空総隊司令部(東京都府中市、六百人)の横田基地移転(二〇一〇年度)を念頭に、自衛隊との一体化を進める狙いです。
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