2007年2月3日(土)「しんぶん赤旗」
派遣「クリスタル」
記事めぐる訴訟全面的取り下げ
人材派遣最大手のクリスタル(現在はグッドウィルが買収)と、同グループから名誉棄損にもとづく約十億円もの巨額な損害賠償請求訴訟を起こされた東洋経済新報社は二日、クリスタル側の全面的な取り下げで、訴訟が終結したと明らかにしました。
クリスタル側が巨額訴訟を起こしたのは、『週刊東洋経済』が二〇〇三年二月八日号に掲載した「異形の帝国 クリスタルの実像」など二本の特集記事です。
東洋経済新報社は今回の訴訟取り下げについて、「今日、偽装請負問題や若年労働者の使い捨て、労働現場の空洞化は大きな社会問題となっていますが、上記記事は、このような社会問題を二〇〇三年から先駆的に取り上げて警鐘を鳴らしたものであり、今回の取り下げによって、当社の主張、報道の正当性が全面的に認められたものと判断しております」としています。
クリスタルは東洋経済新報社だけでなく、同社の偽装請負問題を取り上げた毎日新聞(五億円)、ダイヤモンド社(約一億円)、日刊ゲンダイ(約五億円)などを相手に、巨額訴訟を乱発していました。