2007年2月4日(日)「しんぶん赤旗」

柳沢厚労相罷免問題めぐる日本共産党の基本的立場

市田書記局長が会見


 日本共産党の市田忠義書記局長は三日、民主、社民、国民新党の野党三党が同日、柳沢厚生労働大臣の罷免問題をめぐり幹事長会談をおこなったことをうけ、国会内で記者団の求めに応じ次のように語りました。

 ―日本共産党以外の三野党が幹事長会談を開催したことについて。

 市田 われわれは柳沢厚生労働大臣の発言は、女性の人格と尊厳を根本から否定するものであり、衆院の予算委員会が始まるまでに罷免すべきだということを首相に申し入れました。

 ただ、日本共産党は、われわれの要求が受け入れられないからといって審議を拒否する立場はとっていません。政党というのは問題点があれば審議を通じて明らかにしていくというのが本来の立場だと思っています。しかし、他の野党が出席していないもとで、自公だけで審議をやる、採決をやる、そういう不正常な事態だったので、抗議をして退席をしたというのが私たちの立場です。

 今日、日本共産党を除く他の野党三党で幹事長会談がおこなわれたのは、そういう立場の違いからじゃないでしょうか。

 ―共産党は参院の補正予算審議はどのような対応をするのか。

 市田 いま私がのべた基本的な立場で臨みます。根本の原因は柳沢大臣をかばって、罷免しないという安倍内閣の態度にあります。同時に、不正常な国会の事態が一方であるわけですから、正常な方向に持っていくことを強く要求するし、先にのべた基本的な私たちの立場を堅持しながら判断をしたい。

 ―今日の幹事長会談では、あらためて三党の党首会談も開くことになりましたが。

 市田 三党だけでおやりになるのは私たちとは立場の違いがあるからだと思います。

 ―本予算審議での対応は。

 市田 先ほどいった基本的な立場で、状況を見ながら対応します。


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