2007年2月6日(火)「しんぶん赤旗」

補正予算案

与党、単独で採決

参院委 日本共産党は抗議

　柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言をめぐって不正常な事態となっている国会は五日、自民、公明両党が参院予算委員会を与党単独で開会し、二〇〇六年度補正予算案の採決を強行しました。与野党合意のないまま衆院予算委・本会議で採決強行したのに続く暴挙。与党は六日の参院本会議で成立させる構えです。

　柳沢氏が辞任、罷免されない限り審議に応じないとした民主、社民、国民新の野党三党は委員会を引き続き欠席しました。

　日本共産党は与党が一方的に委員会を開会し、補正予算案の締めくくり質疑・採決の構えをみせたことに対し、井上哲士参院国対委員長が自民党の矢野哲朗参院国対委員長に「ただちに採決などの日程を撤回し、話し合い、正常化の努力をすべきだ」と要請。矢野氏は「真摯（しんし）な訴えを正面から受け止め（公明、民主の国対委員長に）相談する」と答えました。

　委員会開会前には予算委員の大門実紀史、仁比聡平両議員が尾辻秀久予算委員長に柳沢氏の罷免を求めるとともに、予算委を開会すべきではないと申し入れ、一方的な委員会開会には抗議して退席しました。

　委員会採決後は、吉川春子参院議員団長と仁比氏が市川一朗参院議院運営委員長に対し、与党が正常化のために努力をするよう申し入れ、扇千景参院議長あてに申し入れ内容を報告しました。