2007年2月6日(火)「しんぶん赤旗」
米軍住宅
自治会連合会が反対
山口・岩国 国・県・市に要請書
山口県岩国市で進む愛宕山(あたごやま)住宅開発用地に近い、牛野谷地区自治会連合会(藤澤琢郎会長)は五日、米艦載機部隊移転に伴う米軍住宅転用に反対を表明する要請書を、防衛省の久間章生大臣、県の二井関成知事、岩国市の井原勝介市長、村中洋議長に提出しました。
九人の自治会長が防衛施設庁や県の出先に出向きました。自治会長から「地元説明のないまま日米政府や山口県の意向で決まっていく手法に、県や国への不信が募るばかり」との声が、次々上がりました。県事務所では応対した職員がメモも取らず、自治会長たちの話を聞き流す姿勢に、自治会長たちが怒り出す場面もありました。
愛宕山近隣の住民たちは長年、発破作業の震動で家にヒビが入ったり、粉じんで車が傷つき、樋(とい)が詰まるなど、被害を受けてきました。そのため「さんざん協力を求め、そのあげく米軍住宅とは。住民をなめるにもほどがある」と激高する自治会長もいました。
転用理由が、事業の巨額な赤字解消のためであることも「それは政治家の責任で、住民の声も聞いて解決するべき」「事業の行き詰まりの結果、米軍住宅では、行政の二重の失敗になる」との意見も出ました。二井知事に、現地視察と住民との懇談に応じるよう求めました。一行は井原勝介市長とも懇談しました。