2007年2月7日(水)「しんぶん赤旗」
補正予算 与党強行で成立
自民、公明両党は六日、与党単独で参院本会議を開き、二〇〇六年度補正予算案の採決を強行しました。
柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言をめぐり、罷免しない限り審議には応じないとする民主、社民、国民新の三党は五日の予算委員会に続き本会議も欠席しました。
日本共産党は、一部野党が欠席のもとで採決する不正常な事態に抗議し、出席しませんでした。吉川春子参院議員団長と井上哲士参院国対委員長は本会議に先立ち、扇千景議長に対し、与党単独での本会議開催と補正予算案の採決の強行を止めるよう申し入れました。
申し入れで吉川、井上両氏は「日本共産党が正常化に向けて努力を続けるなか、与党からも与野党国対委員長会談が呼びかけられている。この会談を優先すべきであって、与党だけの本会議を開催すべきではない」と指摘しました。
衆院、参院を通じて、野党が予算委員会と本会議に出席しないままで、与党が単独で補正予算の成立を強行するのは、一九六六年十二月の臨時国会以来、四十年ぶりです。