2007年2月11日(日)「しんぶん赤旗」
日本政府の謝罪あいまい
「慰安婦」問題決議案提出の米議員
正式な表明求める
【ワシントン=山崎伸治】「従軍慰安婦」問題について日本の首相に謝罪表明を求める決議案を米下院に提出したマイク・ホンダ議員(民主党)が八日、記者会見し、下院外交委員会のアジア太平洋・地球環境小委員会が十五日、元「慰安婦」の女性らを招いて公聴会を行うことを明らかにしました。
ホンダ氏は「この問題が急がれるのは、被害者の女性が高齢化しているからだ」と強調。一九九五年の村山首相談話や一九九三年の河野官房長官談話など、過去の表明は「あいまいな謝罪」だったと指摘し、「『ごめんなさい』と言うのに遅すぎるということはない」と述べ、改めて日本政府に正式の謝罪を求めました。
「この決議が日米関係を損なうとは思わない。こうした問題を認めてこそ成熟した国家だ」と指摘。「和解はきずなを強くする」と述べ、日米に限らず日韓、日中関係にもよい影響を及ぼすとの考えを示しました。
日本政府によるロビー活動についてもふれ、「自分たちの見解を伝えようとするものだった。われわれとも面会した」と述べました。
決議案には民主、共和両党の議員が共同提案者に加わっています。ホンダ氏は過去の決議案にはペロシ下院議長も共同提案者になっており、「いまも個人的には賛同してくれている」と指摘。三月末までに本会議で採択されることを期待していると述べました。