2007年2月12日(月)「しんぶん赤旗」
政治とカネ――疑惑の政治家は進んで公開を
NHK番組 穀田国対委員長が発言
日本共産党の穀田恵二国対委員長は十一日、NHK「日曜討論」に出演し、柳沢伯夫厚労相の「女性は子どもを産む機械」発言をめぐる国会状況や「政治とカネ」、格差問題、憲法問題などの重要課題について各党代表と討論しました。
穀田氏は、柳沢厚労相の発言を「女性の尊厳と人格を否定するもので、引き続き罷免を要求したい」とのべるとともに、問題があれば審議を通じて明らかにする日本共産党の一貫した立場を表明。他の野党の審議拒否に同調せず委員会の場で抗議し退席したこと、与党単独での補正予算審議・採決強行は悪い前例を残すとして与野党協議を呼びかけ、補充審議が実現し国会が正常化した経過を説明しました。
自民党の二階俊博国対委員長も「共産党さんは議論しようとおっしゃって、再々申し入れをいただいた。われわれもそうなるよう各党を訪問し、審議に参加してくださいといった」と述べました。
「政治とカネ」問題で司会の島田敏男解説委員が「共産党は早い段階から事務所費の問題を指摘していた」と紹介。穀田氏は、政治資金規正法改正は透明性確保の点から当然だとしつつ「国民が問題にしているのは『主たる事務所』を家賃ゼロの国会議員会館において数千万円も支出するやり方がいいのかということだ。与野党を問わず疑惑を持たれた方はみずから明らかにすべきだ」とのべ、政治資金の使い道とともに政党助成金や企業・団体献金の収入の問題にもメスを入れ、廃止すべきだと提案しました。
二階氏が「各党で話し合う。共産党の主張も傾聴すべきは聞く」と発言したため、穀田氏は国会議員が所持する衆議院手帳に記載されている「政治倫理綱領」を示し「疑惑を持たれた政治家は解明するのが務めだ。(各党は)国民の信頼にこたえ、公表すると約束すべきだ」とのべました。
民主党の高木義明国対委員長は、多額の事務所費計上が指摘されている小沢一郎代表について「いつでも公表する用意があると本会議で言明している。名前の出ている閣僚も進んで公表すべきだ」と発言。二階氏は「閣僚には国会質疑で聞いてほしい。閣僚でない人が自ら公表するのは一つの方法だ」とのべました。