2007年2月16日(金)「しんぶん赤旗」
イラク増派反対決議
米カリフォルニア州議会 上下両院合同
【ワシントン=山崎伸治】米国で最も人口が多いカリフォルニア州(約三千七百万人)の議会上院は十三日、ブッシュ政権のイラク増派計画に反対し、連邦議会に対し増派への支出を禁止する法律の制定を求める上下両院合同決議を賛成多数で可決しました。
決議は、三千五百七十億ドルをイラクで支出する一方、米国内の教育や医療、住宅その他の社会サービスが削減されてきたこと、世論調査で多数の米国民が増派に反対していることなどを指摘。大統領と連邦議会に対し、「イラクへの関与を拡大したり、兵力を増やしたりしない」よう要求しています。
さらに大統領には「最低限、イラク増派について連邦議会から明確な承認を得る」こと、連邦議会には「大統領が議会から承認を得ない限り、増派への支出を禁止するという法律を制定する」ことをそれぞれ求めています。
米中西部のアイオワ州議会では十三日までに、上下両院それぞれに、イラク増派に反対し、費用の支出禁止を求める決議案が提出されました。