2007年2月17日(土)「しんぶん赤旗」
事務所費問題で穀田氏
農水相は疑問に答えよ
佐田氏の証人喚問要求
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「政治家たるもの、国民の疑問に答える必要がある」―。日本共産党の穀田恵二議員は十六日の衆院予算委員会で、政治資金収支報告書の虚偽記載疑惑で辞任した佐田玄一郎前行革担当相や松岡利勝農水相の事務所費問題などを追及しました。
事務所費問題について穀田氏は、「家賃がただの議員会館に『主たる事務所』を置きながら、何千万円もの事務所費を計上していることが、国民には理解できない。この国民の疑問にどうこたえるのかが問われている」と提起しました。
穀田氏は「松岡氏の資金管理団体の事務所は一カ所とされているが、それは事実か。所在地、家賃はいくらか」と質問。松岡農水相は、事務所は一カ所で議員会館に置かれていること、家賃については「ご存じの通り」とタダだと認めました。
穀田氏は「松岡氏の資金管理団体は、二〇〇五年の『事務所費』として三千三百五十九万円を計上しているが、家賃はゼロ。何に使われているのかと疑問がわくのは当然だ。明らかにすべきだ」とただしました。
しかし、松岡農水相は「法に反したものはない。すべて適切に処理している」などと述べるだけで内容を明らかにすることを避けました。
穀田氏は、世論調査でも国民の85%が「実態は解明されていない」と回答していることも示し、「国民に知られたくない支出を処理する抜け道に利用しているのではないか」との疑問まで報道されていると重ねて追及。政治資金収支報告の制度を変えれば「(領収書や帳簿の)公表はやぶさかではない」とする松岡農水相に「一般論ではない。疑惑の解明がまず第一だ。やましくないなら事実を公表すればいい」と迫りました。
穀田氏は、日本共産党以外の政党が企業献金や政党助成金で支えられていることを指摘し、「だから政治資金の使い道でもモラルハザードがおこる。ここをきっぱりと断ち切るべきだ」と主張しました。
また、疑惑を残したまま辞任した佐田前行革相の問題で、塩崎恭久官房長官が「説明責任については議員個人が判断すべきこと」と答弁したことに、穀田氏は「それでは内閣としての責任は果たせない」と証人喚問を求めました。